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iPod nano 1G バッテリーレス化で再活用

iPod nano 4Gに買い換え後、今では完全にお役御免となってしまったiPod nano 1Gを再活用できないかと考えました。

電池の持ちはかなり悪くなっていますが、今さら電池交換しても携帯するかどうか…ということで、電池を潔く取っ払い、据え置き型のプレーヤーやカーオーディオといった外部電源のある環境で使えるiPodに改造してみました。

 

iPod nanoの分解方法は国内・海外のサイトに山ほど情報があるので、ここでは省略します。

バッテリーレスで動かす方法としては、元々付いていたリチウムイオン電池の代わりにどこからか4.1Vを持ってきて印加してあげればいいわけですが、今回はUSBの電源ラインから5Vを取ってきて、3端子レギュレータ「AN8004」で4Vに降圧させることにしました。

降圧回路については3端子レギュレータを使ったごく基本的なものなので、あえて解説する必要性はないと思います。LDOタイプであればAN8004以外でも使えます。

リチウムイオン電池を外し下の写真のように接続します。配線については、黄色がUSBの5Vライン、赤色がレギュレータ出力の4V、黒がGNDです。

 

20110103_10-1.jpg

 

電池には赤と黒の他に白い配線もありますが、電池を外した後はここに何も繋がない状態にしておきます。白い配線はリチウムイオン電池内部のサーミスタに接続されています。充電中の温度を監視するためのものです。
 

iPod nano 1Gでは充電の制御をするICに「LTC4066」が使われていて、サーミスタが繋がる回路は下図のようになっています。
(RNOM 、R1の抵抗値はうろ覚えです…)

 

20110103_10-2.jpg

 

サーミスタはRNTCで、NTC端子の電圧が、

0.74*VNTC < NTC端子電圧 < 0.29*VNTC

という状態のときに温度が正常と認識し充電動作を行います。
つまりサーミスタを外して何も繋がない状態だと、ほぼ NTC端子電圧 = VNTC となりLTC4066は温度異常と認識し充電動作は行われません。

電池がすでに存在しないのにレギュレータに対して充電動作をされても困るわけですが、これにより回避することができます。
 

さて動作確認です。(iPod nanoにRockboxをインストールしています)

 

20110103_10-3.jpg

 

PCでのファイル転送も、外部電源に繋げての動作も大丈夫そうです。ここまで確認ができたので車に持っていって試してみることにします。

 

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